top of page

どんな過去があろうと、受け入れられている、愛されていると感じること――。それが変化への動機づけになっていく。

(プロジェクト・オンブレ協会25周年ビデオより)

薬物依存
アルコール依存
ギャンブル依存
ネット・ゲーム依存
併発障害
yaJHZzZR_400x400.jpg
to About
【後援】
●龍谷大学 犯罪学研究センター
●JST社会技術研究開発センター(RISTEX)「安全な暮らしをつくる新しい公/私領域の構築」 研究開発領域採択プロジェクト「多様化する嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築」(代表・石塚伸一)
●慶應義塾大学教養研究センター
​​●神奈川新聞社
​​●スペイン大使館 Embajada de España
​●インスティトゥト・セルバンテス東京​​​
​●神奈川県教育委員会
logo 2016.png

アルコール、薬物、ギャンブル、インターネットなど、何かにのめりこむことが近年、「依存症」として広く認知されるようになってきました。アディクションの問題は予防ができ、また解決のある問題です。その一つの方法を紹介し、皆様と一緒に考えていくための来日講演とワークショップを開催します。

 

プロジェクト・オンブレは、1984年にスペインの首都マドリードに誕生した非営利のアディクション支援機関です。これまでに26万人の人たち予防とプログラムを提供してきました現在は自立運営する27支部で、予防、リハビリテーション、社会復帰を三本柱に活動し、2017年は1万8788人のアディクション問題を持つ人とその家族の受け皿になりました。

 

最初はわずか数人の利用者から始まったこの機関が、文化も言語も異なるスペイン各地に根ざし、これほど多くの人とその家族に対応するようになったは、なぜなのか? それはもともとこの機関が、薬物使用者を犯罪者でも病人でもなく、一つの人生を生きる「人」として支援することから始まったことにあります。

プロジェクト・オンブレでは、問題は薬物やアルコール、インタネットではなく、「人」を中心に起きていると考えます。「PROYECTO HOMBRE」は直訳すると「人間計画」。今ここから、この自分から、何ができるか? どんな自分になりたいか? プログラムでは、単なる脱アディクションではなく、その人が自分自身を取り戻し、「主人公」として人生を発展させていくことに伴走していきます。

Historia
歴史
 プロジェクト・オンブレが次々と設立された80年代のスペインは、長い独裁政権後の急激な民主化と社会不安も影響して、ヘロインの爆発的使用が大きな社会問題となった時代でした。汚染された注射針によるHIVなどの感染症や過量服薬で多くの若者が亡くなり、さまざまな支援機関が立ち上がる中、85年には国家薬物計画が策定。プロジェクト・オンブレはそうした支援機関の一つで、「人は変わることができる」と信じた数人の有志たちが、イタリアで人道的支援を展開し効果をあげていた民間機関Progetto Uomoで研修を受け、それぞれの土地にプログラムを持ち帰って始まりました。
gothic_quater1_edited.jpg
 その後も多くの人が、言葉の壁を乗り越えイタリアで学びました。92年には国内でセラピストを養成すべく本部機能を持つプロジェクト・オンブレ協会(※)と研修センターを設立し、理念、方法論、経験が全国に共有されていきました。
 一人の薬物使用者とその家族が、プログラムを受け、地域で人生を再構築していく。薬物問題で悩む人と家族たちが、そのことを知りプロジェクト・オンブレに駆け込む――。予防、リハビリテーション、社会復帰を活動の三本柱とするプロジェクト・オンブレは、スペインの問題がヘロインからコカイン、その他アディクションへと移り変わる中、新しいプロフィールと現場のニーズにあわせて柔軟に対応を変化させていきました。現在では、各支部が複数の施設で次のようなプログラムを展開しています。
to Services
Programa
プログラム
 プロジェクト・オンブレのプログラムは単なる断薬を目指すものではなく、その人が人としての尊厳と人生の主導権を取り戻し、責任ある社会の一員としてよりよく暮らしていくための「生活・人生プロジェクト」になっています。そのために欠かせないのが、生物心理社会モデルに基づく綿密なアセスメント、支援計画、そして伴走です。プログラムはソーシャルワーカー、心理士、ソーシャルエデュケーター、回復者、医師など多職種1000名のスタッフと2500名のボランティアによって支えられています。
Prevención
予防
予防は地域や対象に合わせ、変えていくことが大切です。プロジェクト・オンブレでは、2017年は8万3041人の子どもたちとその親、教師に向けたユニバーサル予防(一般予防)とセレクティブ予防(高リスク層)を提供したほか、学校生活や家庭で問題行動が現われている若者とその親に向けたインディケート予防(依存予防)を実施。インターネットから大麻使用まで。専門家と協働して開発した健康教育やスキルを含む包括的な予防になっています。企業予防も展開しています。
Tratamiento
リハビリ
​テーション
Reincerción
社会復帰
プロジェクト・オンブレのプログラムは、単に薬物やアルコールをやめることが目的ではなく、一人ひとりが「人間」としての尊厳を取り戻し、生活を発展させ、人生の主人公として生きていくための生活プロジェクト・人生プロジェクトになっています。2017年は合計18788人に対応し、2898人がプログラムを修了しました。※( )内は修了人数

●ベーシックプログラム 5157人(953人)
●アルコールプログラム:入寮 288人(53人)
●アルコールプログラム:通所 435人(93人)
●思春期・若者プログラム:入寮 45人(9人)
●思春期・若者プログラム:通所 1852人(357人)
●併存精神疾患プログラム:入寮 246人(26人)
●併存精神疾患プログラム:通所 574人(51人)
●刑務所内治療共同体/刑務所モジュールプログラム 624人(160人)
●受刑者動機づけプログラム 1208人(243人)
●夜間プログラム(コカイン・アルコールなど) 3882人(661人)
●その他のアディクションプログラム・ネット依存 73人(13人)

●その他のアディクションプログラム・ギャンブル 239人(34人)

●その他のアディクションプログラム 197人(16人)
●その他のプログラム(ハームリダクション、女性、若者治療共同体):入寮 780人(232人)
●その他のプログラム(ハームリダクション):通所 3236人(208人)

社会参加への取り組みは、プログラムが始まったとから少しずつ進めていきます。2016年からは、ヨーロッパ基金の助成を受けて社会仕事再挿入プログラムも「Insola」も始まりました。21支部4605人の利用者が、参加。2140人がオリエンテーションを受け、1470人がライフスキルトレーニングを始め、995人が仕事復帰のためのトレーニングを受けました。
申込み
Sesión y Taller
来日講演&ワークショップ
0001軽量.jpg
プロジェクトオンブレ来日講演1月26日.jpg
プロジェクトオンブレ来日講演1月26日京都.jpg
Presentador
講師紹介
ひとくちに「スペイン」と言っても、地方色が豊かで、言語も文化もよく使用される薬物も地方によって違います。今回は、シドラーというりんご酒が有名でアルコール問題が多い北部アストゥリス支部と、南アンダルシア州のハエン支部から、経験豊富な2人の講師を2支部から招きます。2人の息のあった講演をぜひ聞きにきてください!
プロジェクトオンブレ来日講演1月26日京都.jpg
map.png
●ハエン
●ヒホン
アストゥリアス支部
カンタブリア海に面したアストゥリアス地方にある。本部のあるヒホンはヨーロッパの避暑地。予防からハームリダクションまで年間800人に対応する大きな支部。思春期プログラムと通所プログラムが盛ん。
ハエン支部
オリーブの産地として有名なハエン県にある。治療共同体プログラムと通所、予防をメインに年間100人に対応している。
250417santos.jpg
●フアン・ラモン・サントス氏
​プロジェクト・オンブレ・アストゥリアス支部テクニカルディレクター。89年の設立当初から支部を牽引。プログラムコーディネート、地域連携に精通。プロジェクト・オンブレ協会研修センターメンバー。
●ペドロ・ペドゥレロ・ラネロ氏
​プロジェクト・オンブレ・ハエン支部代表。プロジェクト・オンブレ協会研修部代表。感情、自己肯定感、スキーマなど深いテーマを遊びや身体感覚を取り入れたユニークなワークで行なう。
Pedro.jpg
★インターネット割引の申し込みは12/25までになります
セッション1
講演(横浜)
「生きる力」を引き出す!スペインのプログラム
セッション2
講演(横浜)
予防/若者プログラム
~ネット依存から大麻使用まで~
​セッション3
ワークショップ(横浜)
感情と
アディクション
エモーショナルリテラシー
セッション4
講演(京都)
「生きる力」を引き出す!スペインのプログラム+
2019年1月25日(金)
16:30~20:30
 
●定員50名
●ネット早割2000円
(12/25以降3000円)
​●慶応義塾大学日吉キャンパス 来往舎・中会議室
アディクションの支援に大切な視点・介入・伴走とは? リハビリテーション、社会復帰からハームリダクション、刑務所内治療共同体まで。生物心理社会モデルに基づくプロジェクト・オンブレの多彩な支援とその例を紹介します
2019年1月26日(土)
10:00~17:00
 
●定員80名
●ネット早割3000円
(12/25以降4000円)
​●慶応義塾大学日吉キャンパス 来往舎・大会議室
ネット依存から大麻まで。一般予防と、すでに問題が現われている子どもたちとその家族に対する通所プログラムを紹介。地域予防についても考えていくほか、日本人の専門家からの情報提供も行ないます。
【日本人話題提供者】
●田渕賀裕 氏(児童精神科医)
関東医療少年院 法務技官
●芳山隆一 氏
㈱アスク・ヒューマン・ケア企画開発室長、元カプコン・オンライン運営室副室長
2019年1月27日(日)
10:00~17:00
 
●定員30名+ 
●ネット早割1万4000円
(12/25以降1万5000円
​●慶応義塾大学日吉キャンパス 来往舎・中会議室
アディクションと感情は密接な関わりを持っています。エモーショナル・リテラシー(感情を感じ表現する力)と援助者のセルフケアをテーマにした少人数のワークショップです。ワークはハエン支部のペドロが担当します。
2019年1月29日(火)
10:00~17:00
 
●定員70名
●ネット早割3000円
(12/25以降4000円)
​●龍谷大学深草キャンパス
​紫光館5階 研修室4
アディクションの支援に大切な視点・介入・伴走とは? リハビリテーションンからハームリダクション、刑務所内治療共同体まで。生物心理社会モデルに基づくオンブレの支援を紹介。日西経験交流セッションも企画しています。
【スペシャルゲスト】
●市川岳仁 氏
(精神保健福祉士、保護司)
NPO法人三重ダルク理事、龍谷大学共生保護研究センター研究員
​チラシを拡大
NCNP (r)-001.jpg

★お知らせ★

講演&ワークショップと同じ週に、国立精神・神経医療研究センターにて、プロジェクト・オンブレの来日メンバーによる特別セッションも企画しています。こちらは参加無料です。※写真をクリックすると拡大できます。
●日時:2019年1月23日(水)13:00~17:00
●内容:「ヨーロッパの薬物対策とハームリダクション」

    Contact    

Success! Message received.

bottom of page